***ところどころ、手探りでよくわからない部分があります。間違っている箇所などありましたらコメントにてご指摘願います。***
TeX文章は、作成後もコンパイルして表示、そして修正して再度コンパイルし表示……と、一連の工程を繰り返していきます。他の人の作業を見たことあるわけではないですが、少なくとも私はそうです。
さて、前回の導入にあたって最後に1つ問題がありました。
- 日本語入りdviが表示できない
大問題です(もしくは私の調査不足ですが、別環境で慣れ親しんだ方法が使えませんでした)。
代替案としてすぐにpdfにしてしまい、Adobe Readerで表示する方法をとっていましたが、いかんせん、ウィンドウを閉じないとpdfに上書きできません。これは面倒だ。
ということなので、pxdviを導入しました。
「日本語入りdviが表示できない」とは
dviはビューワで見られるはずです。TeXliveをインストールした直後にあるのはxdviだけでした。これは、日本語非対応(っぽい。少なくとも私は表示できませんでした)。
xdvi hoge.dvi # 実行はできますが、英語だけ表示され、警告が出ます。
そこで、pxdviを入れようと思います。
pxdvi導入の小さな苦難
いろいろ検索した結果、以下のことがわかりました。
- 無論Xが必要。Windows上に表示するならstartxwin.exeが使える(私はXを全部まとめてインストールしてしまったので、どれを入れればXが起動できるのかということについてはお答えできません)
- tlmgrからインストールできるらしい
- 2013ディレクトリ内のtexmfディレクトリをpxdvi実行時に参照するが、texmf-distに統合されたため、シンボリックリンクの作成が必要
このぐらいならたいしたことないです。私の環境でインストールした手順を以下に示します。
# ln -s $ cd /usr/local/texlive/2013 $ ln -s texmf-dist texmf # tlmgr upd $ tlmgr update --self --all # install $ tlmgr --repository=http://www.tug.org/~preining/tlptexlive/ install pxdvi
これでインストールはできているはずです。
終わらない戦い
インストールが完了したはずなのに、実は起動できません。だいたい以下のようないきさつで原因を特定しました。
### 前提:Xは起動済で$DISPLAYも設定済 # とりあえず試しに起動してみる。 $ pxdvi -bash: pxdvi is not found. # 上のようなメッセージが出て要するに見つかりませんといわれます。 # バイナリがあるかどうかを確認します。 $ cd /usr/local/texlive/2013/bin/i386-cygwin $ ls -al | grep xdvi # 出力を確認すると、パーミッションがないようなので追加します。 $ chmod 755 pxdvi pxdvi-xaw.exe # もう一度試しましょう。 $ pxdvi -bash:pxdvi is not found. # なぜ? pathから検索をかけます。 $ which pxdvi # "not found"を意味するメッセージが返ってきます。 # では起動はできるxdviがどうなっているのでしょう。 $ which xdvi /usr/local/bin # こっちのフォルダのが読まれているようなので、そこに移動して確認します。 $ cd /usr/local/bin $ ls -al | grep xdvi # xdviがありました。シンボリックリンクのようなので、同様に作成してみます。 $ ln -s /usr/local/texlive/2013/bin/i386-cygwin/pxdvi pxdvi $ ln -s /usr/local/texlive/2013/bin/i386-cygwin/pxdvi-xaw.exe pxdvi-xaw.exe # これでいいでしょう。起動してみます。 $ pxdvi # 起動できました!
というわけで、なぜかバイナリへのリンクが張られていませんでした。他にtlmgrでインストールしたソフトを起動したことがないので、これが標準なのかどうかわかりません。
ひとまず、起動したので一件落着。