TeXlive 2012から2013へアップデート(年をまたいで更新)する on Windows 7 (1:調査編)

お久しぶりでございます。今回は技術的な文章です。

現状

さて、TeXの環境としてWindowsではTeXliveを用いていますが、導入したのは昨年の話。つまり、2012年版なわけです。
最近友人とファイルのやりとりをしていて気がついたのですが、~.logに記述されているTeXのバージョンが違う。もちろん導入時期が違うせいですが、私のほうが古いので、更新をすることにしました。

C:\> tlmgr update --self --all
tlmgr.pl: The TeX Live versions supported by the repository
  (2013--2013)
do not include the version of the local installation
  (2012).
## 訳1:リポジトリのサポートしているTeXのバージョンは(2013--2013)です。
## 訳2:ローカルにインストールされているバージョン(2012)はサポートに含まれていません。

はぁ。左様でございますか。

tlmgrでどうにもできないようなので、検索しました。

調査

上手い検索ワードが見つからないせいなのか、なかなかこのアップデートの記事が出てきません。
とりあえず見つけたのが次のページです。

TeX Live 2013 のインストール
http://www.fugenji.org/~thomas/texlive-guide/install.html

Debianでの記事ですが、Windowsにも共通していそうな部分を要約するとこうです。

  • 年をまたいだ更新は、殆ど「新規インストール」と同じ。
  • 2012年のパッケージは、texlive関連ディレクトリの2012フォルダ内に全て収まっている。
  • 2013年のものをインストールすると同様に収まる。
  • つまり2012ディレクトリ内を弄らずに、2013をインストールできる。
  • 万が一2013が動かなくても、環境変数PATHを書き換えることで対処できる。

なるほど。ちなみに環境変数については、

set | grep 2012
set path # grepがないとき

で確認できます。Windowsはgrepじゃなかったはずですけど。

とにかく、

  • texlive2013の新規インストール
  • (必要なら)環境変数の編集

やることはこれだけみたいです。

これは推測ですが、texmf-localは共用です。つまり自分であとから追加したパッケージ等は2013でそのまま使えるはずです。ちゃんとTeXliveの流儀に従っていればということですけど。

次回予告?

次回はちゃんとインストールを実行します。

texwikiのWindowsの項目にどうやらCUIインストールの解説がなくなったようなので、そのあたり補完できればと思っています。むしろGUIでやったことがないだけですけどね。